101号2000年 3月号 の記事から

■健康日本21− PartU 

年の春から介護保険制度がスタートします。毎日の生活にどれくらいの支援が必要なのかで、メニューや支払額が変わって来ます。重症になればなるほど、国や市町村から支給される制度になってます。しかし、健康でやりがいのある毎日でなければ、生きている事も辛いですね。そこで国では、健康日本21を提唱し、質の高い生活には健康が何よりも大切と訴えています。前号からのシリーズでこの健康日本21を紹介してますが、今回は、次の内容です。

【身体活動・運動】  

毎日の仕事や生活が便利になった分、身体の運動量は減って来ました。適度な運動は、心身の健康に効果的とは解っていても「時間がない、寝てる方が楽」と言った理由から実際に運動をしている人は少ないようです。そこで次のような目標が設定されています。

★1日の平均歩数を千歩以上増加させる。  

現在、日本人の毎日歩く歩数は、平均で男性が八千二百歩、女性で七千二百歩と言われています。1日15分位、休まず歩く習慣を作れば、すぐに一万歩まで到達します。問題は、あなたの気持ちしだいですね。

★日頃から、健康の維持・増進のために意識的に運動をしている人の割合を65%以上にする。

スポーツなど激しい運動を行わなくても、毎日の生活の中で運動量を増やす事で、健康増進に十分効果があります。例えば、エレベータを使わずに、階段を使う。普段の買い物の道を早足で歩く。お風呂上がりに柔軟体操や腹筋運動をする。  少しの工夫で、運動不足解消に効果が上がります。あなたもチャレンジ!!

【心の健康の目標】  

こころの健康は、いきいきと自分らしく生きるための重要な条件です。そこで、次のような3つの目標が上げられました。

@ストレスを感じた者の割合を1割減らす。

心の健康は、その人の性格や能力の他に、身体の状況や、家庭や職場の環境が密接に関っています。それらが皆、改善されれば理想ですが、現実的には難しいでしょう。そこで、自分のこころの健康は自分で守る行動を推進することが大切です。

A睡眠

睡眠により休養が十分とれていない者の割合を1割減らす。 睡眠を助けるために、睡眠薬やアルコールに頼る人の割合を1割減らす。

B自殺者を減らす

現在、社会情勢や、家族の崩壊なども関係し、自殺する人が年間、3万人以上に上っています。こころの病気も早いうちに対応し、治療すれば、回復も早まります。また、こころの病気を温かく見守る社会も必要です。年間の自殺者を2万2千人以下にする事が目標になっています。

【たばこ】

たばこは、肺ガンを始めとして、多くのガンや循環器疾患、歯周疾患、妊娠などの危険因子です。また、本人のみならず、周囲の人にも悪い影響を与えます。日本人の一人当りたばこ消費量は、先進国の中では、最も多いと言う結果が出ています。欧米などの例では、たばこの消費量が半減し、それに関連する病気が減少するには、数十年かかると言われています。そこで

@成人の喫煙率を半減

A未成年者の喫煙をなくす

B国民1人当りのたばこ消費量を半減させる

以上の目標が掲げられました。  次回は、具体的な疾病についてです。

 

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