102号2000年 4月号 の記事から

■健康日本21− PartV 

成12年の4月から、病院や薬局の窓口での患者さんの負担が変わります。また、7月頃には、70歳以上の方は今まで薬局での負担なしだったのが、1割や、定額の負担が発生します。今年は、もっと大きな改定の予定でしたが、2年後まで先送りになりました。景気が低迷している現代、医療費だけがウナギ昇りでは、日本国家が破産してしまいます。そこで国では、健康日本21と言うスローガンを掲げ、病気を予防し質の高い毎日を提案しています。今回は、具体的に、三大疾病についてです。

【糖尿病】

わが国における糖尿病患者数は、急速に増えています。平成9年に糖尿病と思われる人は690万人でしたが、10年後には、約2倍になるだろうと予想されています。糖尿病はひとたび発症すると、治る事はなく、血糖の高いまま放置すれば、目や腎臓そして神経にも障害を与えます。また、脳卒中や心臓病を引き起こす原因ともなります。

このように健康へ大きな影響を与える糖尿病が増えて来た原因は何でしょう。その主な3つは、食べ過ぎ、運動不足、ストレスです。そこで健康日本21では、

@肥満者を減らす。

A1日の平均歩数を千歩増やす。

B糖尿病を早期に発見し、糖尿病の方の受診率を1割増加させる。

C10年後の糖尿病患者数を7.5%減らす。

以上のような数値目標を掲げました。これらを実現するには、まずご自分の身体と生活習慣を知る必要があります。ご自分の標準体重はいくらでしょう?次の式に身長を入れてみてください。

(身長 m)× (身長 m)× 22

標準体重より10%以上重い人は要注意、15%以上の人は、今日から減量を考えたほうがいいでしょう。

ダイエットという言葉につられて、減量が必要でない若い方が、美容のために無理な方法や間違った方法で、減量をすることは止めたほうがいいでしょう。しかし、十年後の糖尿病を予防するための切実な方は、正しい方法で減量すべきです。

ダイエットの正しい方法とは、1日の摂取カロリーを減らし、かつ身体の必要な栄養素はバランス良くきちんと摂る事です。そして、適度な運動で身体の代謝を活発にする事です。それには歩く事が一番効果的です。ひざや腰が痛くて歩けない方は、カロリーの調整だけでも減量は可能です。本気でダイエットしたい方はいつでもご相談ください。

【脳卒中・心臓病】

脳血管の病気と心臓へ十分な血液が行かない虚血性疾患によって死亡する方は、全体の3割を占めています。 また、重症になる前に治療を開始しても、後遺症に苦しみ毎日の快適な生活が不可能となっている方が後をたちません。本人や家族への負担。そして、医療経済においても、社会全体への負担になっています。そこで、健康日本21では、5つの目標が設定されました。

具体的には来月号までのお楽しみ。

 

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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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