103号2000年 5月号 の記事から

■健康日本21− PartW 

号に続いて、今月は脳や心臓の血管が詰まったり、狭くなって起こる脳卒中と虚血性心疾患についてです。

これらの症状は突然起こりますが、それまでの身体に悪い影響を及ぼす行動や環境が少しずつ身体を変化させます。結果的に、細かい血管が詰まり、その周辺の細胞に酸素や栄養が行かなくなって発作を起こしてしまいます。  これらを防ぐには生活習慣の改善しかありません。

そこで、健康日本21では次のような目標が設定されました。

@血圧を下げるために、

・食塩を1日平均3.5g減らす。

・カリウムを摂取するために野菜や海草をたっぷりとる。

日本人の食塩摂取量は、平均十三グラムですから、十グラム以下にしましょうと言う提案です。塩分を多く含む食品は、しょうゆや味噌などの調味料、そして、山形にはおいしい漬け物が沢山あります。なんとかウス味に慣れる工夫も必要ですね。

例えば、おいしく減塩するために、だしや香辛料を使ってうまみを利かせると、無理なく減塩で来ます。 また、野菜、くだもの、海藻類には、カリウムなどのミネラルが多く含まれます。毎日緑黄色野菜と柑橘類を上手にとると、脳梗塞の予防になるとも言われています。

でも、くだものは食べ過ぎると、カロリーオーバーになるので注意が必要ですね。

Aたばこの喫煙率を半減させる。

たばこは、吸っている本人はもちろん、隣にいる人の健康にも影響します。思い切って禁煙、難しい方は減煙、中途半端が嫌な人は、きっぱり禁煙。今日からチャレンジ。

B総コレステロール240以上の人を半減させる。

コレステロールが高いと言われたら、まず、それを多く含む食品を減らし、動物性の脂肪を控え、植物性の油をとりましょう。また、運動も効果的です。毎日約三キロを早足で歩いてみましょう。必ずコレステロールは2割減少するはずです。さっそく、今日から。

Cアルコールの飲みすぎを改善する。

1日平均日本酒1合、またはビール大瓶1本が適量。酔っている時は、血管が拡張し、血圧も下がります。でも、翌日には血管が収縮し血圧も上がります。二日酔いで頭が痛い状態は、危ない状態なのです。

D健康検診を定期的に受ける。

家庭の主婦や自営業の方は、何年間も健康診断を受けるチャンスがありません。年に1回はぜひ受けましょう。

 

タイムスへ戻る
ホームへ戻る


あしかが薬局
〒990-2482 山形市上町1-9-7
TEL 023-647-1888 FAX 647-1889
薬剤師 高橋善三 高橋美和

Email:ashikaga@minos.ocn.ne.jp

All Rights Reserved, (C)Copyright 2000-2008 Ashikaga Drugstore
/by Ando&Ando Studio