106号≪2000年 8月号 の記事から≫ |
活性酸素と生活習慣病の関係が、しだいにはっきり解ってきました。この活性酸素とは、体内の細胞を酸化させて老化を進めてしまう酸素化合物の総称です。鉄がさびたり、油が腐ってしまう時に活躍するのが酸素です。同じ様に体内でも、この活性酸素が働いて、一部の細胞が酸化してしまいます。 では、どのような場合にこの活性酸素は多く発生してしまうのでしょう。
日頃から、ストレス・冷え・疲れを起こさないように、薬用の人参などを続ける事が、生活習慣病の予防になります。 また、身体の外からも活性酸素は侵入してきます。例えば、たばこ・大気汚染・紫外線・農薬・食品添加物など。 しかし、我々の体内では、内部で発生した活性酸素や外からの活性酸素の害を防ぐ、防御機能が働いています。 まずは、身体の組織の代わりに酸化されて身体を守ってくれる、ビタミンC・E・βカロチンなどが代表です。水に溶けるビタミンCは、血液中でその効果を発揮し、油に溶けるビタミンEやβカロチンは、細胞膜などで働きます。ビタミンだけでなく、自然界にも同様に活性酸素を除去する物質が解ってきました。
したがって、ストレスやたばこなど、身体に無理がかかり、活性酸素が大量に出やすい方は、除去する食品や漢方で予防出来ます。また、頼りになる助っ人が体内には備わっています。体内で発生した活性酸素に、酵素が働いて分解してしまうのです。その酵素はSOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)と呼ばれ、活性酸素を無毒化しています。このSODは、口から飲んでも消化液で分解されてしまうので、補う事は出来ません。したがって、SODの原料となる、必須アミノ酸と、微量元素(亜鉛・銅・セレンなど)を十分に食品としてとる事が大切です。 必須アミノ酸は、良質の蛋白質に含まれ、豆類や魚、肉などに含まれますが、自然の中で育ったカツオのレバーなどは、添加物の心配もなく理想の食品でしょう。また、亜鉛は牡蠣・鮭の白子などに多く含まれ、セレンはりんご酢にたっぷり含まれています。薬用人参にも、これらの微量元素がバランス良く含まれ、大いに有効です。 次回は、体内の活性酸素が具体的にどんな攻撃を身体に及ぼすかを考えてみましょう。 |
あしかが薬局
〒990-2482 山形市上町1-9-7
TEL 023-647-1888 FAX 647-1889
薬剤師 高橋善三 高橋美和
Email:ashikaga@minos.ocn.ne.jp
All Rights Reserved, (C)Copyright
2000-2008 Ashikaga Drugstore
/by Ando&Ando Studio