110号2000年 12月号 の記事から

■オリーブオイル

ジプトのクレオパトラが愛用していたと言われるオリーブオイルは、地中海方面では大昔から生活に溶け込んでいました。最近日本でも、食用から美容にまで幅広く使われるようになっています。

食用と化粧用では、同じ原料でも作り方が違います。食用のオリーブオイルは、料理の味を引き立てるために、その香りや味に重点がおかれています。一方、化粧用のオリーブオイルは、食用よりも一段と厳しい基準を設けて、お肌への安全性と使用感が違います。したがって、においや色も少なくて、さらりと気持ち良く使えます。

オリーブオイルには、身体も皮膚も元気にする栄養素がたっぷり含まれている事が解りました。現代人に多い動脈硬化、それを進行させる危険因子の代表がコレステロール。このコレステロールを下げるために、脂肪を食べないようにしている方が多いですが、肉やタマゴなどの動物性の脂肪は、コレステロールを上げてしまいます。でも、植物性の脂肪は、動脈硬化の予防に効果があります。

特に、効果があるのはオレイン酸と言う不飽和脂肪酸です。オリーブオイルの中のオレイン酸は、含有率が他の植物油の3倍以上もあります。お料理に少し使うだけで効果が上がります。また、オリーブ油には、ビタミンA・D・Eや、ポリフェロールなども含まれ、血管の老化を防ぐ働きが特徴的です。

また、皮膚を守る効果も古くから伝えられています。最近では、紫外線による皮膚がんの発生を抑制する効果や、皮膚を老化させるSODを抑制する働きも解ってきました。

そこで、皮膚をより健康に保つために、オリーブオイルの使い方のウラ技をご紹介します。

@クレンジングですっきり透明感  

油性の汚れがきれいに落ちます。バージンオイルを皮膚全体に伸ばし、ティッシュで優しく押さえるだけで、汚れと油がいっしょに取れます。

Aボディマサージ  

お風呂上がりに、バージンオイルで重力にさからってマッサージしましょう。ストッキングなしでもきれいな脚になるかも。また手や足のカカトも柔らかくつるんとなります。

Bフケ症のあなたへ  

シャンプーをした次の日から細かいフケが落ちてしまう方は、入浴前に頭皮にバージンオイルをマッサージ。フケがピタリと止まります。

 

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