111号2001年 1月号 の記事から

■もっと健康で新しい年を

十一世紀も目前に迫ってきました。変化の激しい時代ですが、どんな時も健康な身体と心が何よりも大切ですね。数年前まで、がん・心臓病・脳卒中などの、中高年になると死亡率の高い疾病を「成人病」と言ってきました。つまり、四十歳を越えると増える事に注目し、健康診断による、早期発見・早期治療を目指していました。

しかし、食事や環境の変化によって、今まで中高年の疾病と思われてきた症状が若い世代にも見られるようになりました。そこで、食生活のかたよりや、運動不足、喫煙など、毎日の生活が大きく影響する成人病を、「生活習慣病」と呼ぶことになりました。つまり、検査して始めて病気が発見されるのではなく、病気になりやすい習慣を改善し、病気を予防しさらに、もっと質の高い健康を目指そうという考えに変わって来たのです。

 

■若さを保つ食生活は?

事はバランス良く1日三十品目を目標にしましょう。ファミリーレストランのメニューのように、動物性脂肪の取り過ぎが問題です。では、脂肪のないご飯やおイモなどはいくら食べても大丈夫でしょうか?人間の身体はうまく出来ており、毎日の消費するエネルギーよりも余分に食べたものは、一時バラバラに分解されてから、脂肪として作りなおされ皮下や内臓に貯金されます。よく、あまり食べてないのに太ってきたわ!と訴える人がいますが、必要以上のカロリーを食べているから脂肪という貯金がたまります。食べないで太る事は不可能なのです。
毎日の食事で大切な事は、多くの食材でバランス良く栄養をとる事と、カロリーオーバーを防ぐ事に尽きると思われます。どうせ食べるなら、生活習慣病を防ぐ効果がある食材がいいですね。
大豆・大豆製品
大豆には、蛋白質が豊富で血液中のコレステロールを下げてくれます。みそ、豆腐、納豆なども、イソフラボンが含まれ、血管を若々しく保つ効果があります。特に納豆はナットウキナーゼと言う酵素が含まれており、血栓を溶かす働きがあるとされています。ただし、ワーファリンと言うお薬を飲んでる方はご注意ください。
赤ワイン  
ポリフェノールが、動脈硬化を防ぎ、血栓が出来るのを防ぎます。ただし飲みすぎに注意。
青背魚  
いわしやさばのような背の青い魚は、EPAやDHAを多く含み、血液をサラサラにして、血栓が出来るのを抑える強力な働きがあります。魚が嫌いな子供も多いようですが、料理の工夫で、魚を食べる習慣を若い方たちに覚えてもらいたいですね。

 

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