112号2001年 2月号 の記事から

■寒い季節は、カユイ・カユイ 

風呂上がりや、身体が温まると突然かゆくなる方が増えています。例年ファンヒーターや電気毛布を使う季節になると、皮膚が乾燥して来ます。特にお年よりの方に多いのが 『老人性皮膚掻痒症(そうようしょう)』 です。
健康な皮膚には、潤いを保つ機能がうまく働いていますが、年をとると、足りなくなる成分があります。
@セラミド(角質細胞間脂質)  
皮膚の表面は角質で覆われています。アカになってポロポロ落ちる訳ですが、体内の水分を外に逃がさない大切な働きをしているのです。その角質のすき間を埋めるように作られる脂質がセラミドです。このセラミドが足りなくなると、角質は乾燥し、めくれあがったように皮膚はザラザラした感じになります。
ANMF(天然保湿因子)  
角質細胞の中に多数存在し、水を貯えて膨らみ、皮膚に潤いと柔軟性を与えます。
B皮脂  
皮膚のうぶ毛の根元にある皮脂腺から分泌される脂肪です。この脂肪と汗などが混じり合って皮膚の表面を多い、水分の蒸発を防いでいます。  

これらの機能が正常に働いていれば、皮膚の水分量は一定に保たれ、潤いのある弾力的な状態にあるのです。お年よりの方は特にそれらの機能が低下しているのですが、若い方や、更年期を迎えた女性、そしてアトピー体質の方々も、これらの皮膚の機能が低下しています。

はどのようなお手当があるでしょうか?
年齢を二十才ほど若返らせたり、遺伝的なアトピー体質をそっくり譲って上げれればいいのですが、現実的には無理ですね。でも、その方にぴったりのスキンケアと治療の塗り薬を組み合わせれば、快適な毎日を送る事が出来ます。つまり、上手にお付き会いする事が肝心となります。  
お風呂上りのスキンケアが効果的ですが、当薬局で評判の商品をご紹介します。
@全身用エッセンス (アンチトピー)
しっとりとろけるエッセンスで、すばやく角質にしみこんで、セラミドを補います。とても伸びるので、頭皮・顔・全身に使えます。シャンプーした後に、フケが落ちる方は、頭皮にたっぷりつけましょう。
A皮脂を補う (バージンオイル)
国産のオリーブオイルから作ったバージンオイルです。カサついた皮膚にくり返し使うと、皮脂膜が安定し、皮膚の抵抗力がアップします。アトピーの方や、敏感肌の方は、皮膚の汚れ落としや、お風呂上りのスキンケアに最適です。頭皮が乾燥しすぐにフケが落ちる方は、シャンプー前にこのバージンオイルを頭皮に延ばしてから洗いましょう。フケがぴったり止まります。
B治療のクリーム (ムーゲホワイト)
カユミの強い方には、とても効き目が早いクリームです。尿素配合で皮膚をしっとりさせてカユミを楽にしてくれます。ニオイもなく延びもいいので広い範囲に塗れます。

 

 

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