114号2001年 4月号 の記事から

■市立病院済生館処方せん発行! 

年の7月から、市立病院済生館に通院している方は、院外処方せんになります。
つまり、町の薬局でお薬を調剤してもらう事になるのです。すでに、山大や県立中央病院・東北中央病院では、院外処方せんとなっています。
では、どうして、2度手間に見えるこのシステムが急速に普及しているのでしょうか。

院外処方せんの発端は、ヨーロッパでの『毒殺防止』に始まりました。当時の王様(ルイ14世)が、薬物で毒殺されるのを防ぐには、処方を書く人と、お薬を作る人がまったく別々であれば、毒殺を防げると考えた訳です。
現代の病院からのお薬で毒殺なんて考えられないと思われるかもしれませんが、最近のお薬は効き目が飛躍的に良くなったと同時に、使い方や飲み合せを間違えると、予想以上の副作用を起こす場合があります。
抗ガン剤と皮膚病のお薬を知らないで飲み合せて、死亡者が次々報告された、ソリブジン事件も、つい数年前の惨事です。

また、目に見える院外処方せんのメリットは、お薬の待ち時間がなくなる事です。
病院からファクシミリで、あなたの『かかりつけ薬局』へ処方せんを送り、後は、ゆっくり家で一休みしてから薬局に立ち寄れば、もう、すでにお薬は出来てますので、すぐにお薬を手に出来ます。体調の悪い時に、病院の人混みの中で待ってる事は辛いですよね。

『かかりつけ薬局』では、お薬の疑問など何でも気軽に聞いてください。ご自分が飲むお薬ですから、どんなお薬なのか十分理解してから飲む事が大切です。その時、今飲んでいる他のお薬を見せたら、色は違うけど中味は同じお薬だったなどと言う事もよくあります。また、いつも3種類出ているお薬が、今回は2種類しかなかった。などと言う事もあります。そんな時は、あなたの薬剤師は、処方せんを書いた医師に連絡をとって、お薬を変更してもらったり、追加してもらう事もあります。このように、薬剤師は、患者さんの味方です。もっとも安全な方法を考えて提案します。

は、『かかりつけ薬局』はどのようにして決めればいいでしょうか。大切な事は、自宅に近くや、職場の近くなどで、ご家族だれでも行きやすい薬局がいいですね。よく、病院ごとに違う薬局に処方せんを持って行く方がおられますが、それでは、飲み合わせなどのチェックが難しくなります。どこの病院・医院の処方せんで
も、あなたの『かかりつけ薬局』へ持っていく事が、もっとも安全性が高まります。

また、『かかりつけ薬局』では、あなたが飲んでるお薬の記録(薬歴)を付けてますので、今まで体質に合わなかったお薬もすぐに解ります。当薬局では、インターネットによる医薬品最新情報を参考に、みなさんの薬歴を、チェックしております。日頃感じている小さな事でもお知らせくだされば、大変参考になります。

 

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あしかが薬局
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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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