145号2003年 10月号 の記事から

■あなたの骨は何歳でしょう?

粗鬆症は、骨の中のカルシウムが減って、骨の中の構造がスカスカになる病気です。骨粗鬆症の人の骨は大変もろく、ちょっと転んだだけでも骨折してしまう事があります。また、50歳以降の女性の方では、急に腰が痛くなり原因を調べてみると、背骨がつぶれて、圧迫骨折になっていたケースが多いようです。これは、骨がもろくなり、自分の体重を背骨が支えきれなくなってしまった訳です。骨粗鬆症は、圧倒的に女性が多く、しかも年齢が上がるに連れて増えていきます。では、なぜ、骨粗鬆症は起きてしまうのでしょうか。

 人間の細胞は約60兆個の細胞から出来ています。すべての細胞にはカルシウムが溶け込み、いろんな働きをする時に、カルシウムは消費されます。例えば、筋肉を収縮させる時は、カルシウムが命令を出すスイッチとなります。このように、細胞でカルシウムが使われて、血液中のカルシウ濃度が下がると、骨が溶け出して、血液にカルシウムを補給します。
 このように食事などから身体に入ったカルシウムは、小腸から吸収され、まず、骨に蓄えられます。そして必要に応じて血液に溶け出します。骨が溶けると、その部分を補充するようにカルシウムが取り込まれ新しい骨ができます。この繰り返しを「骨代謝」と呼び、若くて健康な方は、1年で骨の三分の一が骨代謝によって入れ替わります。

 ところが、老化により女性ホルモンの分泌が急激に減少すると、骨にカルシウムが沈着しにくくなります。また、骨を溶かす「破骨細胞」の働きにブレーキがかかりにくくなります。その結果、骨の密度がどんどん低下してしまいます。

れでは、骨の老化は食い止めることが出来るのでしょうか。それには、毎日の食事と運動で骨は鍛えられます。日本人の普通の食事で不足するカルシウムを二百ミリグラム追加して、二日に1回は、三十分から一時間歩く運動はいかがでしょうか。

骨粗鬆症になりやすい要因

▲年齢などの要因

▲生活習慣による要因

 
・閉経後の女性
・高齢
・家族暦
 
・運動不足
・カルシウム不足
・タバコ
・酒

 

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