■今日は笑いましたか？

｢笑う門には福来たる。｣　家族の仲がよく、いつもにこにこしている家には、自然に幸運がめぐってくる、と言われています。ストレスの多い現代、『笑い』は、健康にとても大切な事と見直されています。
笑いは、｢免疫系｣を活発にすることが最近の研究で明らかになりました。こんな実験があります。あるグループの方に不愉快な事をどんどんお話して怒らせます。別のグループには、楽しい話題を提供して大いに笑ってもらいます。同時に二つのグループが同じお鮨を食べると、怒ったグループの約半数が、お腹をこわして下痢をしてしまいました。笑ったグループは、何事もなくみなさん正常に消化しました。

笑いは、｢内臓のジョギング｣と言われるほど、血液の流れが良くなり、末梢まで充分な酸素や栄養分行き渡ります。その結果、新陳代謝が活発になって、免疫細胞が増えて、病気と闘うパワーがアップします。
また、大笑いすると、鎮痛作用のある脳内モルヒネ･エンドルフィンの分泌が促進されます。ある実験によるとリュウマチの患者さんに、落語を聞いてもらい、その後で血液を調べたところ、笑う事でリュウマチの痛みと関係があるインターロイキンが減少し、痛みを緩和する事が実証されました。また、笑うと脳をリラックスさせる作用のあるα波が出ることや、糖尿病の方の血糖値が下がるなどさまざまな効果が実証されています。

１回怒ると１歳年をとり、１回笑うと１歳若返ると言われています。笑う事は健康に良いだけでなく、老化防止にも役立ちます。笑うと、脳内ホルモンが活性化され、痴呆にもなりません。
笑うのは苦手、面白い事がない･･･などと難しい顔をしていると、笑う事をわすれてしまいます。笑わないでいると、笑えなくなってしまうのです。クヨクヨ生きるよりも、人生笑って元気に暮らしましょう。