155号2004年 8月号 の記事から

今年の夏は熱中症が怖い

らだの中と外の「あつさ」によって引き起こされる、さまざまな不調をまとめて熱中症と言います。熱中症の中には、ただちに体を冷やすなど、緊急処置をしなければ危険な場合もあり、症状により次の4つに分類されます。

@日射病・・・・・・ 頭痛や目まい、吐き気などの症状があらわれますが、体温は高くなりません。熱中症の中では最も軽いものです。
A熱けいれん・・ 多量の汗をかいた時に水分だけを補給したために、筋肉中の電解質のバランスが崩れて、痛みを伴うけいれんを起こします。体温は高くなりませんが、吐き気や目まい、意識障害などを伴います。
B熱疲労・・・・・・ 脱水症状のために、熱を放散しきれなくなり、「うつ熱状態(身体のまわりの温度が高いため、熱の放散が妨げられ体温が上昇した状態)」に陥ります。そのため、体温が上昇し、血圧の低下、めまい・頭痛・はきけなどがあらわれます。意識障害も見られます。
C熱射病・・・・・・ うつ熱状態が進み、体温が四十度以上に上昇した状態です。体温調節機能に障害をきたし、汗も出なくなります。最も重症度の高い危険な状態です。

熱中症は、戸外で起こるとは限りません。車の中や閉め切った室内でも起こることがあるので、特に注意しましょう。

熱中症かな?と思ったら

★ 涼しい場所に移動させる。えり元のボタンやベルトなどはゆるめる。
★ 水分を補給する。意識があるときは、電解質を含んだスポーツドリンクをたっぷり補給する。
★ 体温が高い場合は、首筋・わきの下・などの太い血管がある部位を冷やす。

熱中症は、身近なところで起きています。その危険性をよく知り、暑い夏を楽しく過ごしましょう。

 

 

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