160号2005年 1月号 の記事から

処方せんを受け取ったら

のお医者さんや病院で、処方せんを受け取る事が多くなってきました。では、なぜ、このような院外処方せんが広がっているのでしょう。まず第一に、患者さんの安全性を守る必要性が出ている事です。最近のお薬は、効き目も良くなっていますが、飲み合わせによる事故や、思いがけない副作用が報告されています。そこで、どこのお医者さんから処方されたお薬も、患者さんが決めた「かかりつけ薬剤師」に調剤してもらい、安全性を確かめてから服用することが大切と言う理由で院外処方せんは広がっています。

●かかりつけ薬剤師を持ちましょう

では、「かかりつけ薬局・薬剤師」はどのように決めたらいいでしょうか。どこの薬局に行くか・どの薬剤師から調剤してもらうか、それは、患者さんが自由に選択できます。

●患者さんの自由な選択

人間と人間は、相性もありますので、どうもしっくり行かない時は、別の薬局へ移って構いません。また、お医者さん側で、薬局を指定することは法律で禁じられています。これは、「患者誘導の禁止」と言う法律で厳しく禁じられているのです。つまり、患者さんの自由な選択が法律で守られています。

●薬剤師の上手な利用法

上手な薬剤師の利用の仕方として、何でも気軽に相談してください。例えば、複数のお医者さんで飲んでいるお薬の名前や、お酒やタバコの量、普段飲んでいるサプリメントや栄養剤・食事の好き嫌いなど何でも結構です。また、お薬とまったく関係ないことでも、最近お身体で気になることも、とても大切なことです。

●思いがけない副作用が  

先日こんな事がありました。血圧のお薬を飲んでいる方が、少々血圧が上がったのでお薬が変更になりました。しだいに血圧は正常になったのですが、風邪でもないのに咳が止まりません。市販の咳止めを飲んでも治りません。血圧の薬を見せてもらった所、副作用として咳の出やすいお薬でした。血圧の薬を変更してもらったところ、咳もぴたりと止まりました。
また、別の例ですが、慢性の胃炎で、胃酸の出過ぎる方が、1日1回の服用で効果がある新しい薬を飲み始めました。胃の不快感はなくなったのですが、食事がおいしくありません。詳しく聞いてみると、塩辛い味が良く解らない状況です。現在服用中の胃の薬を調べてみると、最近、「味覚異常の副作用」が、7例ほど報告されています。別の胃の薬に変更してもらうと、お食事がおいしくなりました。
このように、何でも我慢しないでご相談ください。私たちは、みなさんの快適な毎日を送るためのお手伝いが仕事です。

 

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あしかが薬局
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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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