164号2005年 5月号 の記事から

亜 鉛

近、こんな症状はありませんか?

  • 何を食べても味がしない。
  • 変な味がする
  • 食べ物の味が薄く感じられる
  • 作った料理の味が濃すぎると家族に言われる

  これは味覚障害と言われる症状です。舌の異常や風邪で臭覚が鈍っている場合もありますが、おもな原因は亜鉛不足と言われています。

  亜鉛は人体に不可欠な必須ミネラルのひとつで、全身にわたって大切な働きをしています。例えば、古い細胞を壊し新しい細胞を作るために亜鉛が必要です。
  私たちは舌の表面にある味蕾(みらい)と言う細胞で食べ物の味を感じていますが、この細胞は食事をするたびに機能が低下して、およそ1ヶ月と言う早いサイクルで生まれ変わります。そのため、たくさんの亜鉛を必要としています。ですから亜鉛が不足すると一番影響を受けやすく、味覚障害を引き起こすのです。
  そのほか亜鉛が足りなくて細胞が生まれ変われないと、皮膚のカサカサや爪の変形、傷が治りにくいなどの症状も出てきます。
  また、お酒をたくさん飲んだりストレスを受けたり、激しいスポーツで汗をかいた時には亜鉛がたくさん失われます。

人の場合、1日に9〜12ミリグラムの亜鉛をとると良いと言われています。カキ(牡蠣)は100グラム中に約13ミリグラムの亜鉛を含んでいるので、手軽に亜鉛を摂ることが出来ます。その他では、レバー・煮干し・ゴマ・小麦胚芽・ホタテ・納豆などにも含まれています。
  もともと亜鉛は吸収の悪いミネラルですが、カルシウムや食物繊維と一緒に食べるとさらに吸収が悪くなるので注意が必要です。反対に、レモンやクエン酸・ビタミンCは亜鉛の吸収を助けます。牡蠣フライや生カキにレモンをかけて食べるのはとても良い亜鉛摂取方法と言えます。

 

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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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