165号2005年 6月号 の記事から

あなたの血圧は大丈夫?

圧は、朝と夜でも変化します。では、どれ位が正常なのでしょう。高血圧症への考え方は、時代とともに変化しています。(図1)をご覧ください。最高血圧が120以下、最低血圧80以下が正常範囲と言われています。この範囲にある方は、日本人では4,800万人と言われ、全体の4割です。残りの6割は、高血圧症になります。

  高血圧症になると、身体にどんな影響があるでしょうか?頭痛や肩こりを訴える方もいますが、大部分は気がつかない事が多いようです。しかし、この高血圧症が長く続くと、脳・心臓・腎臓などに負担をかけます。また、すでに糖尿病や、脳梗塞の経験のある方では、血圧を下げないとこれから5年間生存できる可能性が半分になってしまいます。このように、高血圧症は、多くの生活習慣病を引き起こす危険因子と考えられています。

血圧症のグループに入っている方で、治療を受けている方は半分です。また、治療を受けていながら、血圧の正常範囲にある方は、さらに半分と言われています。つまり、高血圧で将来の健康が危険にさらされている方が、日本人の中で5,400万人いることになります。つまり国民の45%が危ないことになります。このままでは、長寿世界一の日本が、寝たきり老人世界一に転落する可能性もあります。

  では、何をすれば血圧は下がるでしょうか。(数字)は、予想される血圧の低下。

@ 体重を10キロ下げる(20)
A 1日の塩分を5グラムにする(10)
B 毎日30分歩く(10)
C 野菜を毎日三百グラム食べる(5)
D タバコを止める(5)
E 酒を止める(5)

さて、あなたはどれを選びますか? もちろん全部選んでも結構です。

■ 図1 高血圧とは?     
●ステージ2(1100万人):早急に治療が必要
●ステージ1(2200万人):治療が必要
●前高血圧(3900万人):今のうちに生活改善
●正   常(4800万人):現状を維持

 

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