172号2007年 10月号 の記事から

ダイエットしたい方はもっとご飯を食べましょう!

せたい方に、最新の情報をお知らせします。ダイエットと言えば、食べたい物を我慢して、辛い毎日を連想してしまいますね。しかし、現代人の太ってしまった原因は、食べ過ぎではなかったのです。

 終戦後の昭和二十年代と現在のエネルギー摂取量(一日の食べたカロリー)は、ほとんど変わらない事が解りました。 しかし、肥満が原因となる、糖尿病・心臓病・脳卒中は戦後と比べてうなぎ上りです。では、肥満が増えた本当の原因は何でしょう。次の三つが考えられます。

@食事の内容が欧米化
A運動不足 
B自律神経の乱れ

 では、具体的にその内容を説明すると、@は、ご飯やイモ類などのでんぷん質の摂取が戦後の四分の一、肉の摂取は十倍、卵・乳製品の摂取は五倍となりました。つまり、お米を食べる量が減って、肉や卵のタンパク質や脂肪の摂取が増えました。夕食の時、晩酌をするとご飯は食べない・外食で小ライスを注文する事が普通ですね。脳の栄養は、ブドウ糖
です。つまり、ご飯などの炭水化物が脳のエネルギーです。昼間すぐに眠くなる人・集中力が続かない人・ささいな事ですぐに切れる人、それは、脳の栄養不足です。もっとご飯を食べる必要があります。

 ご飯は、ビタミンなどの栄養もたっぷりで、低カロリーです。そして、ゆいいつ脳の栄養となるブドウ糖をたっぷり含む食品です。人が満腹を感じるには、血液中の血糖が上昇し、脳にある満腹中枢に信号を送る事が必要となります。肉や魚・卵などをいくら食べても血糖値は上りませんので、満腹感が得られません。つまり、ご飯を中心に食事を組み立てる事が大切です。

 例えば、日本料理のフルコースでは、前菜の後に、お刺身や肉料理は中間にあり、ご飯ものやデザートは最後の方に運ばれてきます。だから満腹でも最後まで食べてしまうのです。もし、順番を逆にして、最初にご飯や甘いものを食べると、血糖値は急激に上昇しますので、全部食べる事は不可能になります。 

 ご理解の早い方は、もうひらめきましたね。毎日の夕食も、最初からご飯を出してもらい、おかずや晩酌も同時に進行すれば、少ない量で満腹になってしまいます。そして、食事のバランスの理想は六割をご飯やお芋などの炭水化物にしましょう。

 日本人もともと、農耕民族で、稲作で生活した文化なのです。

A Bは次号に続く。


 

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