４月から、処方箋の様式がまったく反対になりました。今までは、後発医薬品変更可と言う箇所に、医師のサインや印鑑があれば、後発医薬品に変更してもいいですよ！と言うスタイルでしたが、四月からは、医師のサインや印鑑がない場合は、後発品に変更してもいいですよ！と言うスタイルになりました。これは、国の施策で、後発品をもっと普及させましょう、と言う方針です。
前回もご紹介しましたが、後発品とは、新しい医薬品を開発したメーカーの製造特許が切れた後、他のメーカーで製造された医薬品です。研究開発費が掛かっていませんので、薬価（お薬の値段）も安く設定されています。ただし、新しいお薬には、後発品が発売されていませんので、ご自分の飲んでいるお薬で、後発品があるかどうか、薬局の薬剤師にご相談ください。
後発品は、品質や、身体の中に入って血液に溶ける量などが、開発したメーカーの医薬品とほぼ同等であるという試験を行っています。しかし、ここで注意しなければならない事は、お薬の身体への影響が、まったく同じかどうかです。お薬は、主成分を錠剤やカプセルにする場合、そのままでは、量が少な過ぎるので、飲みやすい形にするために、乳糖やデンプンなどの添加物を入れます。これは、メーカーによって工夫されています。したがって、実際の効果が先発品と後発品がまったく同じになるか不明な部分もあります。
例えば、血圧を下げる効果があるお薬を飲んでいる場合、今までと血圧が同じであればいいのですが、血圧が下がり過ぎたり、あるいは上がってしまう可能性もあります。まずは、一種類づつ慎重に変更する事が大切ですね。
また、七十五歳以上の方は、新しい保険証になりました。今まで２枚必要だった保険証が１枚だけになりました。でも、新しい保険証はカード型で薄くて小さくてなくしてしまいそうですね。そこで、保険証や診察券をまとめて収納出来るケースをプレゼント中です。お気軽にご相談ください。
また、高齢の方は、内科や整形外科・眼科と多くのお医者さんに通院している方が多いので、今飲んでいるお薬を全部お医者さんに見せるように提案されています。そこで、役に立つのが「お薬手帳」です。一冊のお薬手帳に、全部の情報を載せれば、現在飲んでいるお薬が一目で解ります。
どこのお医者さんに行った時も、保険証といっしょにお薬手帳を見せましょう。
