182号2008年 11月号 の記事から

■ガンの予防と共生は可能です。

均寿命が延び、長生きする方が増える世の中ですが、それに伴って、病気の種類が変わって来ています。江戸時代の末期では、日本人の寿命は50歳前後でした。その時代に多い死因は、病原菌による感染症で、その当時、診断技術も未発達でしたが、ガンで死亡する人は、ほとんどいなかったでしょう。現在の日本人は、女性の平均寿命が86歳と世界一の長寿国となっています。それに伴って、死因の第1位は「ガン」と言う逃れられない疾患が増えてしまいました。

  では、なぜ「ガン」になるのでしょう。すべの人間は、ガン細胞を持っています。そのガン細胞が大きく増殖するには、5年から50年かかると言われています。普通の人が50歳で、ガン細胞の増殖が始り、そのガン細胞が大きくなった頃には、百歳になっている事もある訳です。でも、あっという間にガン細胞が大きくなる場合もありますね。では、その違いはどこにあるのでしょう。
ガン細胞が急激に増殖するには、つぎの3つの事が必要です。

@ ガン促進遺伝子の変異
A ガン抑制遺伝子の変異
B 細胞の自然死メカニズムの不全

 ガン細胞を増殖させるスイッチがオンになると、ガン細胞は増殖を始めます。ガン細胞が1000個くらいでは、まったくの正常範囲で、何も起きません。さらに増殖し100万個くらいになると、ガン細胞も1グラム程度に成長し、最新の医療機器を使って、運がいい人は、見つかるかもしれません。同時に、ガン細胞抑制遺伝子が正常に働いていれば、それ以上に大きくなることもなく一生が終わるでしょう。でも、その抑制遺伝子も変異を起こして働かなくなると、ガン細胞は急激に増殖します。

  また、正常な細胞には寿命があり、その寿命を全うすれば、自然死を起こします。これをアポトーシスと言います。ガン細胞の一部は、このアポトーシスが利かなくなり、際限なく増殖し、生命にかかわる大きさになってしまいます。病院などで、本格的なガン治療の対象となる大きさを臨床ガンと言い、大多数の方は、この大きさになるまでは発見できません。

  ガン発生の原因は、いろいろありますが、大きな要因は二つあります。一つは、「食物・栄養の偏り」もう一つは「たばこ」です。この二つの要因を改善すれば、ガン患者三人のうち二人は防げるデータが発表されています。ガンを防ぐ食品群を表1に上げます。日常の食卓に、野菜や果物がとても大切と言う事が解りますね。
次号は、ガンと闘っている方に、臨床効果のあった天然成分『マンゴスチン』についての特集です。

 

 

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