185号2014年 8月号 の記事から

■危険です!炭水化物抜きダイエット

近、テレビなどで話題になっている「炭水化物抜きダイエット」。確かに、体重がどんどん減るのが自分で解るので、真似をする方が増えています。しかし、これは、医学的にも学術的にも認めれれていません。体重が減れば成功と思っている方もいるので、大変危険な方法です。特に、中高年の方が続けると、筋力が低下し、骨粗鬆症や寝たきりの報告もあります。また内臓にも負担がかかり、肝臓病や動脈硬化による脳梗塞も報告されています。

 では、炭水化物を摂らないとなぜ危険なのでしょうか? 炭水化物とは、(糖質+食物繊維)ですが、お米・芋類などに含まれています。
人間は生きて行くために、毎日百七十グラムの糖質が必要で、その七割は脳で消費されます。残りの三割は全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源として消費されます。生きて行くために必要な糖質を制限すると、人間の身体は、別の経路で糖質を作り出します。

炭水化物


まず、肝臓や筋肉に蓄えられている糖質を使います。それらを使い果たすと、今度は、筋肉を分解してアミノ酸にし、それを糖質に作り替えて、エネルギーにします。つまり、生きて行くために、自分の筋肉や内臓の一部を分解して糖質を作り出すのです。体重が減るのも解りますね。その代償に、筋肉量は減り、脳は栄養不足で、認知症へ進む事もあります。また、糖質だけを制限して、おかずを好きなだけ食べる方も多く、肉類や脂ものを摂りすぎる事により、動脈効果が進み、脳梗塞や心筋梗塞の危険性が増大します。

 このような危険なダイエットを、テレビなどでは、大々的に放映しています。無責任な話ですね。

 では、なぜ肥満になってしまうのでしょう?  肥満の原因は、車や電化製品の普及で、身体を動かす機会が減り、エアコンの普及などで、汗を出したり、寒さを堪える事が減った事で、自律神経活動が低下ししてしまった事があります。自律神経が不活発になると、脂質の代謝やエネルギーを消費するシステムも狂ってしまうのです。したがって、肥満を解消するには、

@ 自律神経活動を活発化

A バランスの良い食事 (糖質6:タンパク質3:脂質1)

B 二日に1回はお散歩などで身体を動かす

C 食物せんいをたっぷり摂って腸内の環境を良くする

あなたが出来る正しいダイエットを、いっしょに考えて見ませんか?

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