10月29日、第1回目の「健康相談会」を開催しました。この日の話題は、「物忘れについて」。作業療法士の、奥山 典子さんをお招きしました。
参加してくださった皆様は、最初はやや緊張気味でしたが、奥山さんの楽しいお話を聞いているうちに、しだいに会話が弾んで、店内は賑やかに盛り上がってきました。
日常だれでも経験がある物忘れ。「昨日、スーパーに買い物行ったのに、息子に頼まれていたマヨネーズを、何で忘れちゃったのかしら?」こんな事は、誰でもありますね。でも、ちょっと心配なのは、昨日、スーパーに行った事を忘れて、また買い物に行ってしまう。
これは、老化現象ではなく、認知症の兆しかもしれません。本人は、その変化にはまったく気がつきません。毎日、いっしょに暮らしている方も、少しづつ変化するので、その変化に気が付かないようです。むしろ、数ヶ月ぶりでやって来たご兄弟やご親戚の方が、「あれ、ちょっと変だわ?」と気づく場合もあるようです。
家族や、周囲の方が、その変化に気づいた時は、早めにご相談ください。薬局も、どのような対処がベストなのか、いっしょに考えたいと思います。医療機関を受診し、検査する事も必要ですが、本人は、なかなか受診することへ納得しないものです。
まずは、ケアーマネージャーさんや、保健士さんから、ご自宅に来てもらって、お話する事も最初の一歩ですね。
脳の老化や、認知症の予防には、ご自分の好きな事に熱中し、手や頭を動かし、毎日楽しく、穏やかに過ごすことが効果的です。また、笑うこと、楽しく会話する事も大切ですね。地域の行事に積極的に参加し、みんなとお茶を飲みながらお話しすることは、とても大切な習慣です。
今回、作業療法士さんの指導のもと、皮製のキーホルダーを、自分のイニシャル入りで作成して見ました。皆さん、さっそく、ご自分の鞄に付けて、うれしいお土産となりました。
奥山 典子先生ありがとうございます。
(参加費無料)山形県委託事業