196号2017年 2月号 の記事から

■ぽっちゃりが人気上昇?

 近、ぽっちゃりタイプの方に向けた雑誌が売れているそうです。無理なダイエットで青白い顔をしている方より、少しぽっちゃりでも健康的な方が好感度アップですね。

栄養状態の悪いグループとぽっちゃりグループを比較すると、ぽっちゃりグループの方が余命が長いと言う研究データも出ています。

ぽっちゃりは、どの程度か?

BMIが24前後と言われています。BMIとは、体重÷(身長)÷(身長)です。  間違ったダイエットをすると、体重は急激に落ちますが、リバウンドと言って、すぐにもとの体重に戻ってしまいます。戻るだけでなく、四キロ戻った方は、そっくり四キロ脂肪が増えてしまいます。
ダイエットで筋肉が四キロ減少し、リバウンドで四キロ脂肪が増えてしまうとどうなるでしょう?筋肉が減ると言う事は、エネルギーが燃えにくい体質になりますので太りやすい体質になる事です。ダイエットとリバウンドを繰り返すと益々太りやすい体質を作ってしまう事になります。

 それでは、正しいダイエットとはどんな方法でしょうか。
それは、その方が毎日できる簡単な事を継続する事です。そして、一ヶ月に三百グラム、年間四キロ位のペースで減量する事が無理のないダイエットです。
例えば、毎晩缶ビール2本呑む習慣を、缶ビール一本にして慣れる事。あるいは、缶コーヒーやソフトドリンクを飲む習慣をお茶に変えて見る。そんな小さな事でも、毎日続けると、じっくり効果がでます。

 好きなだけ食べても太らない体質の方がいます。その体質のメカニズムは、食べ過ぎたカロリーは、脂肪として貯まらず、熱として燃えてしまうのです。食べ過ぎを気にしないで、理想的な体型を維持出来る事は素晴らしい事ですね。
そんな理想的な体質になるためには、次の三つの事が必要です。

@ 筋肉を増やす。

 お散歩などの有酸素運動では筋肉は増えません。短時間でも筋肉に負荷を与える運動が効果的です。

A 自律神経を活発にする。

 脂肪細胞と自律神経の関係が解って来ました。脂肪細胞から分泌されるレプチン(肥満抑制遺伝子)が交感神経を興奮させ、満腹感が訪れます。さらに、褐色脂肪細胞で熱の放散が始まります。このように、脂肪組織と自律神経が正常に働けば、体重は一定に保てます。

B 食事のバランスを日本食に戻す。

 (炭水化物:タンパク質:脂肪=7:2:1)  脳の栄養源となっているのはブドウ糖、ご飯も必要です。おまけに低脂肪・高せんい質の和食が、太りにくい食習慣です。六十年前と現在で、1日の摂取カロリーは変わりありません。変わっているのは、脂肪やタンパク質中心の食事になってしまった事です。

 

 

 

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