197号2017年 4月号 の記事から

■老化防止にメラトニン!

 齢と共に、「寝つきが悪い。夜中に目が覚めて眠れない。」と訴える方が増えて来ます。これは、睡眠と深い関係のメラトニンというホルモン分泌が低下するためです。  このメラトニンは、睡眠を促すだけでなく、体内の微小ながん細胞を死滅ささたり、血管の老化に深い関係のある細胞の酸化を防ぐ事が解って来ました。  では、メラトニンを最大限に分泌させるにはどうしたらいいでしょうか。それには次の三つが必要です。

@ 朝は7時前に起床し、明るい光を浴びる。

 明るい光が目の網膜に当ると、その刺激で体内時計がリセットされます。そして、光を浴びた十五時間後にメラトニン分泌が始まります。もしも、朝寝坊して、午前十時に起きてしまうと、メラトニンの分泌は、その日はお休みとなってしまいます。

A 夜は十時に寝る。

 メラトニンは、夜の十時から深夜2時の約四時間だけの分泌となります。それ以外の時間帯には分泌しません。

B 真っ暗にして寝る。

 目の網膜に刺激を与えると、メラトニンの分泌は止まります。蛍光灯はもちろん、テレビや携帯のブルーライトも刺激となります。夜遅くまで、パソコンや携帯でブルーライトを浴びると、メラトニンは分泌しません。子供たちに、夜八時以降はゲームしない約束もインフルエンザにならない秘訣ですね。

 老化防止ホルモンと言われる「メラトニン」を分泌させるには、早寝早起きの生活習慣が必須となります。
 24時間営業のコンビニが町のあちこちに輝いていますが、夜遅くに買い物すれば、蛍光灯の光を浴びて目の網膜が刺激され、メラトニンの分泌は止まってしまいます。便利さのために、何かが犠牲になっているのかもしれません。

 また、メラトニンと同様に大切なホルモンに「成長ホルモン」があります。このホルモンも、夜十時から、深夜2時頃の時間帯だけにしか分泌されないホルモンです。
成長ホルモンは、子供たちの身体を大きくさせる働きだけでなく、疲労を回復させたり、損傷した細胞を修復する働きを加速させます。筋トレをした後に、筋肉の疲労を回復させたり、増加させるのも成長ホルモンの働きです。
また、病原体(細菌・ウイルス)を攻撃する免疫力の増加や生活習慣病などの予防にも大きな影響があります。

 「子供は、早く寝る。」と言う家庭の躾けは、子供たちの成長に本当に大切な習慣と言う事が科学的にも裏付けられているようです。
深夜のスーパーやコンビニに子供を連れて行く事は、親として失格ですね。

 

 

タイムスへ戻る
ホームへ戻る


あしかが薬局
〒990-2482 山形市上町1-9-7
TEL 023-647-1888 FAX 647-1889
薬剤師 高橋善三 高橋美和

Email:ashikaga@minos.ocn.ne.jp

All Rights Reserved, (C)Copyright 2000-2008 Ashikaga Drugstore
/by Ando&Ando Studio