96号1999年 10月号 の記事から

■聞いて納得!

 「の薬はなぜ1日5回も飲まんなねんだ。」と70才近い男性の方が来局されました。薬は抗ウイルス剤でした。口のまわりに小さな水ぶくれができて病院にかかったとのこと。診察した医師が忙しそうだったので質問を遠慮したようです。

 この薬は、ウイルスが身体の中で増えるのを抑える働きがあること。同じ間隔をおいて飲むと最も効果的であることなどを説明しました。質問した男性は安心した顔つきで薬局をあとにしました。

 このように、疑問や不安があったら薬局の薬剤師に尋ねることは、とても大事です。副作用の心配のない薬はありません。どのお薬でも、使い方を誤ったり、自分勝手な飲みかたをすると、薬は「恐いもの」に変身します。
 しかし一方で、副作用を心配しすぎるのもいけません。「薬の副作用が恐いから、3回飲む薬を1回しか飲まない」と言う人もいますが、あつものに懲りてなますを吹くとは、この事です。ともかく納得するまで医師や薬剤師に聞くこと、これが肝心です。
 薬剤師は、薬の正しい使い方を説明したり、助言するのが仕事です。どんどん聞いて頂きたいのです。場合によっては、主治医の先生と連絡をとって答えることもあります。

 「よい薬剤師」とそうでない薬剤師の見分けかたをこっそりお教えしましょう。それは、「この薬は、どんな副作用に注意すればいいですか?」と尋ねることです。面倒くさそうにする薬剤師は失格。「えーっと、どうき、頭痛、それから下痢・・・」覚えきれないほど即座に答えがかえって来るのも考えものです。その方が理解しやすい言葉を選び、時には「少々お待ちください、今確かめますから」と慎重かつ親切に教えてくれる薬剤師は二重丸です。

 

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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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