98号1999年 12月号 の記事から

■毎年、二百万人が副作用から助かった!

 11月7日の朝日新聞第1面に、『疑義紹介件数が全体の約2%』と言う内容が掲載されました。この記事は、今全国で広がっている院外処方せんの話題です。病院などでお薬の代わりに院外処方せんをもらって来るようになりました。そして町の薬局でお薬を調剤してもらいます。その中で約2%の方が、危ない飲みあわせや、お薬の飲む量などの問題が発見され、大事に至らなかったと言う内容です。2%と言えば少ない数字に見えますが、日本全国で現在4億枚の処方せんが発行されています。その2%は二百万枚にあたります。つまり、毎年二百万人の方の危険が未然に防げた事になります。もし、知らずに飲んでいたら、その二百万人の方はどうなったか、ぞっとしますね。

 このように、国民のお薬の害を防ぐために始まったのが院外処方せんです。最初は戸惑いますが一度経験すれば、とても簡単です。そして何より、お薬の詳しい情報が気軽に薬局の薬剤師に聞けるし、ファクシミリで送っておけば待ち時間はなくなります。

 この院外処方せんを上手に利用するには、どこの医療機関に行っても、調剤してもらう薬局は、1箇所に決めておくことが大切です。内科はその近所の薬局、耳鼻科はまた別な薬局へ処方せんを持って行けば、飲みあわせも解らないし、お薬の記録もあちこちに散らばってしまいます。自分の気に入った薬局を1ケ所決めて、そこを自分の『かかりつけ薬局』としましょう。

 う一つ加えれば、その薬局の薬剤師に、関係ないことでも何でもお話ししてください。本人は、まったく関係ない事でも、意外にそれが、お薬の副作用の場合もあるのです。『血圧の薬で、悪い夢を見るようになった。尿を出す薬で手足がだるくなった。筋肉が痛くなった。』そんな事もあるのです。気付いた事は何でもお話ししてみましょう。

 

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薬剤師 高橋善三 高橋美和

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