すると、『知っています。』 と答えた人はほんの少しで、ほとんどの人は『病院や医院のそばに
ある薬局へ持っていく。』 との答えでした。
その理由を聞くと、『医療機関が近くに薬局を持っているのだから、そこに処方せんを持っていか
なければ処方した先生に悪い。』、『持っていかないことが先生に知れると、次の診察のときに
よく診てくれない。』 など、多くの患者さんが間違った知識をもっていることが解りました。
医療機関が、となりの薬局の経営に関わることや、特定の薬局に患者さんを誘導することは
法律で禁止されています。また、処方せんの一番上をご覧ください。
そこには 『どこの薬局でも有効です。』 とはっきり記載されていますので、安心してどこの
医療機関の処方せんでも、自分の 『かかりつけ薬局』 ヘ持って行くことが出来ます。
薬局の中でも、健康保険によって調剤を行うことの出来る薬局を
『保険薬局』 といいます。
さらに一定レベル以上のサービスを受けられる薬局を、薬剤師会では 『基準薬局』 と名前を
付けて、クルクル回る看板を掲げています。
クルクル回る看板が安心のマークと覚えてください。
そこでは次のような点に注意を払って、調剤を行ってくれます。
1.全国どこの処方せんでも調剤します。
2.緊急の時は、休日や夜間でも調剤してくれます。
3.多くの医療機関からお薬が出ている場合は、飲み合わせのチェックを 行ってくれます。
4.お薬の説明を、ご希望があれば患者さんが納得いくまで致します。
5.薬局まで出かけられない方には配達も致します。
6.お薬の記録(今までどんな薬を飲んだか、どんな事が起きたか) を保存しておきます。
7.患者さんのプライバシーを守ります。
まだまだありますが、患者さんの味方になるのがかかりつけ薬局の薬剤師です。
どこの医療機関の処方せんでも、一軒の 『かかりつけ薬局』 で調剤してもらうことが、お薬の
トラブルに遭遇しない賢い方法ですね。
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